仙台の夜、ワインは友人のMさんが差し入れ。
ワイン商もしているので、ちっと変ったものを持って来たりする。
そのMさんが私に、持ち込んだ三本のワインを当てろと言う。
え、嫌だなぁ~。
こちらは素人。
人前では、ブラインドテイスティングをしない主義なのに。
最初の白は、結構色が付いている。
濃そうに見えるが、でもビオのように極めてすっきりして飲み易い。
変に新鮮なジュースぽくもないし、樽香りもしない。
単品で私が分かる白品種はシャルドネとリースリングだけ。
でもそんなでない。
これは分からない。
そうするとMさんが「ビンテージ分かる?」と言うので、十年経過の感じはなかったので私は「7~8年(経過)」と答えた。
Mさんが「惜しい、2000年(9年経過)」と言う。
でも聞くと通常のワインと異なり空輸で持ち込んだもの。
ダメージが少なく、普通より若く感じる。
それなら私が「7~8年」と答えたのは正解にしてもらいたい。
また銘柄はボルドーの白だった。
通常はソービニョン・ブランと何かブレンド。
あまりボルドーの白は飲まないのでしょうがないか。
二本目は、直ぐに国とブドウ品種は分かった。
「イタリア、品種はネビオーロ」
私がそう答えるとMさんが品種名でちっと怪訝そうな顔をするので、「バローロやバルバレスコを作る品種だよ」と言うと当たり、バローロだった。
ただビンテージは全く分らなかった。
十年を超えてくると、細かな年数の差が銘柄でどんどん違ってくるからよく分らない。
1995年ものだった。
三本目の赤は、品種に関して全くお手上げ。
はっきり言えるのはカベルネ、ピノ、シラーではないことぐらい。
ただ年数だけは20年以上と簡単に分かった。
あんまり私があっさり答えるので、Mさんが「何で?」と聞く。
私は「赤なのに透明」と答えた。
Mさんは「いいフレーズだ、今度使わせて貰う」だって。
そして瓶の型も面白いバローロ1983年だった。
デカンタしてタップリの澱を取り除いて、持って来たもの。
そのような前処理の話も聞いていなし、20年を超えるバローロを飲んだ記憶もない。
これも当たらなくてしょうがなかと思う。
まあ三本とも、年代と品種のどちらかは当たったと云うことで面目は保たれた。
お奨めページ トップページ
外来数539人
閲覧頁数1,225ページ