昨日は東京へ墓参り。
ついでに前から行きたいと思っていた鰻屋へ行くことにした。
場所は中央線・中野。
東京でも西部地区。
私は初めて降りた街。
店は以前雑誌の鰻特集で紹介されていた。
数ある鰻屋記事の中で、最初に行きたいと思った。
残念ながら今はその雑誌が手元にないので、どんな点が良かったかよく覚えていないが。
PCで場所を調べ、地図をプリントアウト。
店は地下鉄の東高円寺から近く、JR中野駅からだと少し時間が掛かりそう。
ただJRのとくとく切符にしたし、時間もあり運動不足なので歩くことにした。
途中スーパーサントクがあったので、何時もの寄り道。
お酒をチェックに酒売り場へ行くと、午前中で手持ち無沙汰の販売員が盛んにワインを勧める。
嫌いな方ではないので話相手になりながら、つい杯が進む。
ワインは買わなかったが、ちょうどよい食前酒となった。
店はそこから歩いて5分程度だった。
雑誌では予約してとあったはず。
でも中野駅からどのくらい時間がかかるか判らないし、高い料理を着いて10分で食べて出てくるのもなにか勿体無い。
私は鰻屋でゆっくり待つのも料金のうちと楽しんでいる。
店に入ると予約ですかと聞かれ、違うと言うと30分掛かると言われた。
小見川のうな舟は40分と言われるし、佐倉の玉屋は何も言わないでそのくらい平気で待たす。
前にも書いたが、鰻屋でゆっくり出来ない客なら行くなと言いたい。
先客は鰻好きそうな中年夫婦が一組だけ。
暫くしてから来たうな重の写真を撮っていた。
でも下手だな。
フラッシュはたくし、写真も一枚だけ。
あれでは碌な写真は撮れない。
メニューはうな重の竹(3,000円)と梅(4,000円)。
私は竹にした。
書けばまだまだ文字は増やせるが、ここら辺で本題へ。
一言で感想をいえば「赤ちゃんでも食べられるうなぎ」。
極めてソフト。
身もタレも。
まず身がふわふわ。
箸でほろほろとこわれていく。
摘むのではなく、ご飯ごとすくう。
究極の崩壊。
これを竹串を刺した状態で炭火で焼いていくなんて凄い技だ。
両面焼くなんて想像も出来ない。
鰻は臭みも全く無く、質の良い脂の香りがする。
柔らかな分、一般的な鰻の弾力ある噛み応え、肉の味とは別。
タレが鰻にあわせて、非常にマイルド。
甘さ・醤油ぽさが全く無い。
角がとれた上品なタレ。
本当に赤ちゃんが食べられる味付け。
小骨も全く無く、丁寧な仕込み。
ご飯も出すタイミングで炊き上げるような口振りだったし、食べてもそんな感じだった。
所謂うなぎで精力つけてとは反対の味。
鰻の蒲焼の多様性に感銘を受けた。
ただ土曜の昼に客三人だけとはどうしたことか。
高いからか。
小満津
東京都中野区本町6丁目45-2
03-3384-7872
地図
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