タナゴさんから頂いたワインを飲みました。
白の甘口が主体のドイツワイン。
その中にあって生産量は少ないが辛口主体のフランケン地方。
そんなフランケンの珍しいロゼワイン。
30年以上ワインを飲んでいるが初めて見た。

1978年夏、ドイツにいた。
南部の工業都市ミュンヘン近くのプリーンと云う小さな町に2ヶ月間スティしていた。
当時少しはドイツ語も使えた。
プリーンと云う町は田舎なのであまり大学生には刺激が無い。
週末は一時間位電車に揺られてミュンヘンまでよく遊びに行った。
ちなみに反対方向へ電車を乗ると、同じ位の時間でオーストリアのザツルブルグへ着いた。
ザルツブルクはモーツァルトの生誕地で有名。
しっとりした町で地元ビールやアイスクリームが美味しかった。
もう30年も昔、ミュンヘンで色々行ったはずだが、殆ど覚えていない。
ただ良く覚えているのはデパートの食品売り場。
牛肉とワインが日本と比べて安いので買ったものだ。
(牛肉が国内で安くなったのは外国産が輸入されるようになってから)
そんな中、22歳の大学生ながら少しはワインの知識もあった。
当時日本では入手困難なフランケンも意識した。
色々見ていくと何とフランケンの赤のスペートレーゼがあった。
絶対日本では買えない。
少々高価だったが、意を決して買った。
ところが飲んでがっかりした。
がっかりしたと言うより最悪だった。
傷んでいるならまだ納得が出来たと思う。
そうではなく痩せていて、ぎすぎすして、神経質なワインだった。
今だったらきっと料理に回されていただろう。
それで懲りて、奇をてらった物には手を出さないにしようと思った。
ところが今回タナゴさんから頂いた二本のフランケンワイン。
一本がロゼだった。
昔の苦い思い出が甦った。
ロゼだから当然、赤ワイン用ブドウから作られている。
もしかしたら中途半端な分、もっと悪いかもしれない。
つい飲む順番が後回しになっていた。
ただ何時までも廊下に寝かせておけない。
美味しいビーフシチューも出来たので一緒に飲むことにした。

貰ったから言う訳ではないが最高にうまい。
ビックリした。
フランケンなので当たり前だが、極めてしっかりした辛口。
目をつぶれば正に(白の)フランケンそのもの。
気高く、高尚で、リンとした強さがある。
10年を越える熟成からくる深遠さもある。
意外にも新鮮で繊細な香りがある。
タナゴさんは、ドイツ在住の親戚の方から頂いたと言った。
きっと飛行機で持って来たのだろう。
日本では冷蔵庫に置いてあったとも言った。
ワインがまだ生き生きしている。
今年最初に飲んだワインがこんなに素晴らしいなんて、何だか良い年に成りそうな気分だ。
本当に感謝していますタナゴさん。
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