アカヤマドリ(赤山鳥)
イクヂの仲間で優秀な巨大食用きのこ。
その美味しさから、名前がついた。
群生もせず、発生数も少ない。
実は今日、長男の友人の大学院生や会社の小春ちゃんが遊びに来る。
小春ちゃんは、恐るべき信州人で天然キノコも大好き。
折角だから目玉になるキノコを取って帰りたかった。
小次郎さんは、アカジコウを取っていたが、なかなか取れない。
ハナイグチでも数が取れれば良いと思ったが全く無かった。
仲間も一本も取れなかった。
タマゴタケは、数本小さいものがあっただけ。
二回目のアタックをするべく、一回目の場所から車で少し奥に入った。
車を降りると熟練のキノコハンターの仲間達は、あっと言う間に我先に山へ向かう。
前回取った獲物の位置を覚えているので、また同じ処へ急ぐ。
キノコは、毎年同じ場所に同じ物が生える。
ただ時期が微妙にずれることもある。
私は根が淡白で、東京育ち。
山での活動性で仲間より劣り、どうしても後手にまわる。
その上、楽な歩き易い道を選ぶ悪い癖。
収穫量はどうしても少ないが、それでもラッキーに助けられることも度々ある。
今回のアカヤマドリも普通に歩き始めて簡単に道で見つけた。
と云うのも仲間が真っ直ぐ行ったのに対し、私は隣の道へ迂回して歩いたラッキーのお陰。
このアカヤマドリは、傘の裏側が網・泡状になるイグチに属する。
特にイグチの仲間では最大級。
また単に大きいだけではなく、食用としても優秀。
しっかりした軸が歯切れ良く、旨味もある。
バター焼きなどにむく。
また巨大な分、食べでも十分。
ただ巨大になる間に、虫の被害も多く、今回のように殆ど無傷のものは極めて運がよい。
これは今日の料理の目玉にうってつけ。
取ったあと嬉しくて、他のキノコ狩りにあまり熱が入らなかった。
つづく
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