いやいや今回はとどめを刺されたかもしれない。
かつて利根川の青と呼ばれた日本最高峰の天然うなぎ。
その中で最も脂の乗った産卵前の下りうなぎを食べた。
現在は天然うなぎが激減している。
理由は養殖用に海から川へ上ってくる天然うなぎの稚魚を捕まえるから。
残念ながら現在の人工養殖技術では、産卵からの完全養殖は出来ないので。
ところで天然うなぎは捕れた場所で体の色が全然違う。
以前同じ千葉県でも県南の富浦付近で捕れたものは、全身が黄色かった。
今回の利根川産はやや黄色を帯びてはいたがグレーだった。

うなぎの名前の由来である胸黄は、それ程でもなかった。

あと下りうなぎは、海を目指すので竹で編んだ籠では捕れないと思っていた。
やはり特殊な漁具で引っ掛けると教えてくれた。

教えてくれた店が香取市小見川町にあるうなせん。
ここは9月中旬から11月中旬まで天然うなぎを提供している。
ただ確実に食べたい方は、事前の確認と予約が安全。
今回はカッちゃんと行った。
最近うなぎに目覚めたばかりの
カッちゃんは天然うなぎを食べるのは初めて。
カッちゃんの反応も楽しみ。
うなせんは、注文を受けてからうなぎをさばき始める。
出来上がるまで40分以上待たされる。
その間うなぎのカブト煮をつまんで待つ。
極めて柔らかなゼラチン質で美味い。

天然下りうなぎは大きいよ。
今回のものは1kg近くあった。
うな重2箱で一匹。

普通の養殖物の4~5倍あった。
また面積だけでなく身の厚さも凄い。
1cm近くある。
味も特上。
まずは臭くないか心配した。
だが綺麗な水で泥臭さをよく抜いてあるそうだ。
そして天然物が有している力強さ・生命力を感じる。
またよく脂が乗り、少し弾力性の強い皮周りは特に濃厚。
うなせんのタレの味は、養殖物(2,000円)を食べると濃すぎる感じがしていた。
しかし今回天然うなぎを食べるとタレの濃さもベストマッチ。
本当に美味い。
ご主人お薦めのワサビで途中から食べてみた。
単調になりかけた食味がまた新たな局面になった。

今回私は顔もあったので一人5,000円で食べた。
高いようですが、うなぎの質量、天然物の希少性、味の崇高さを考えたらシーズンに一回は来たいと思います。
カッちゃんは、また郷里の両親に食べさせたいを連発していました。
うなせん
千葉県香取市小見川5628
0478-82-1804
月定休
地図
天然うなぎの
テイクアウト
お奨めページへ行く トップページへ行く
321
見に来た人数
714
見たページ数