二日目にお昼を食べた蕎麦屋さんは絶品だった。
酒蔵でお酒を買ったら12時。
ずっと車に乗せられているだけなので息子の機嫌が良くない。
本当は鶴岡まで行きたかったが、早々にお昼にすることにした。
残念ながら事前の調査不足で、食事を取る場所の情報を仕入れていない。
仕方なく余目駅へ向かうが、生憎観光案内は見つけられない。
そこで平日であることを思い出し、町役場へ行く。
町役場では、迷惑だったがまさにお弁当を食べようとしている方へ、町内のお蕎麦屋さんの載っている観光マップを要望する。
そんなことを聞きにくる客はいないような小さな町役場、二三人で話し合いやっとそれらしい地図を探してくれる。
その地図には10軒を越えるラーメン屋さんが載っていて、蕎麦屋はたった二軒のみ。
どうやらラーメンの町のようだ。
一瞬ラーメンにしようかとも思ったが、息子はラーメン激戦区の池袋の学校に中高六年間通ったので、ラーメンには一言家。
山形まで来て苦言を呈されても不本意。
予定通り蕎麦にする。
ただ二軒のうちどちらが良いか判らない。
そうなるともりそばの値段で安い方の店を選ぶ。
役場から車で5分と掛らず着いた。
店内には客が見え、我々と入れ違いに出て行く客もいる。
やはり昼時に客のいる店は安心感がある。
店内は大変綺麗な山小屋風。
脱サラをしたようなオシャレ雰囲気。
調理場も見渡せるオープンキッチン。
夫婦で商いをしていて接客が大変丁寧。
息子は板そば(900円)、私は山形名物冷たい鶏そば(850円)にした。
まだ一時前だったが、茹でる湯を沸かし直したようで可也待たされた。
その分、絶品のそばがきた。
蕎麦はコシがあり香り高く風味もある。
文句垂れの次男も、美味しいと自分の板そばを私に試させる。
店内の案内によると自家のソバ畑を山側に持ち、その日の使用分だけソバを毎日店内の石臼で挽くこだわり。
美味いわけだと納得。
こう云うレベルの蕎麦屋がふらっと訪れた町に何気なくあるところが山形の懐の深いところ。
店前の田んぼには、稲刈りが終わり、白鳥が来ていた。
蕎麦工房せき
山形県東田川郡庄内町余目館之内41-5
0234-42-3083
11:30~15:00
定休日 水曜日
地図
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