そう言えば忘れていた。
この前、新潟県村山市で鮭の昼食を食べた時、食前の腹ごなしに蕎麦を食べたんだった。
新潟は言わずもがなの米どころ。
酒も美味いし、水も美味。
水が良いことは、蕎麦でも必須。
ただ蕎麦を作る地方は、本来米の栽培が困難な寒冷地や痩せた土地が多い。
それなのに米処新潟にあって、ちっと聞こえてくる蕎麦がある。
それはへぎそば。
普通蕎麦のつなぎは、小麦粉を使用する。
それをへぎそばでは、海藻の「ふのり」を使用する。
他の地方では聞かない。
外見は、ふのりの使用で薄い緑色をしているようだ。
是非、新潟へ行ったら食べてみたいと常々思っていた。
何時ものことだが、まず観光案内で話を聞く。
そしてへぎそばを出す店を紹介してもらった。
職員の人が、自分が行く店と言うのでなかなか信頼が持てる。
比較的市役所の近所だった。
入った時間が開店直後の11:30。
これは蕎麦屋に入るには最高の時間。
茹でる湯が一番綺麗な状態。
客も少ないので、店の人の丁寧な仕事が出来る。
メニューを見ると確かにへぎそばがあった。
ただ2,200円もする。
山形の板そばのようにたっぷりの量のようだ。
私は蕎麦喰いなので、完食の自信はあったが、鮭の昼食が今回の最大の目的。
そちらを美味しく食べるには、そう蕎麦ばかり食べる訳にはいかず、今回はへぎそばは断念した。
そこで普通のもりそばを頼んだ。
あまり期待はしていなかったが、予想外の美味しさ。
更科に近い。
こしがしっかりあり、のど越しもよい。
汁も濃い口。
女将さんも汁は、冷たい用と温かい用二種類作っていると言うだけある。
鮭・酒・お茶・菓子などの土地柄だけあり、食文化のレベルの高さの一端に触れた感じがした。
桧木屋
新潟県村上市鍛冶町2-12
0254-53-5547
地図
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