
米沢の名物を忘れていた。
今は牛肉の方が知名度があるが、江戸時代から続く鯉料理は長い伝統に裏打ちされた安定感があった。
もう十年以上毎年米沢に来ている。
ペンションに泊まることが多く、鯉は一、二度しか食べたことがない。
今回人に薦められあらためて鯉を食べてみることにした。
お昼のメニューには、甘煮定食と鯉丼があった。
甘煮は有名な鯉料理。
鱗まで食べられるよう柔らかに煮たもの。
方や鯉丼は、甘辛いタレを付けて焼いた鯉の身をご飯の上に乗せたもの。
これは珍しい。
どちらも捨てがたく、結局鯉丼に一品料理の甘煮を注文した。

それにしても贅沢な気分。
立派な和風建築。
柱も太く重厚。
天井も高く、欄間も素晴らしい。

珍しく昼から燗酒を頼んでしまった。
雑魚の唐揚げが付け合せ。
鯉の洗い、唐揚げ、燻製、煮凝り、酢の物、漬物は鯉丼とセット(2,100円)。

洗いは全く臭みがなく清流の魚のようだ。
どれを食べても燗酒に合う。
思わず笑みがこぼれた。
まだお酒を飲み終わる前に甘煮と鯉丼・汁が来た。
ご飯は早いと思ったがしょうがない。
まず甘煮から食べた。

この甘煮はかなり甘い。
私は甘口好みなのでかまわないが、凄い。
甘いが美味しいの時代の名残か。
またベタベタする。
砂糖以外に水飴を使っている。
流し込むのにお酒は丁度良い。
卵の固く締まったプリプリ感も素晴らしい。
鯉丼も面白い。
甘辛のタレのついた焼鯉の切り身。
洗いに使う鯉を使用したらしい。
軽く半生の感じもする。
タレは鰻のたれより大分薄い。
鯉の白身加減とのバランスだろう。
山椒がかなり掛かっている。
山椒の葉も匂い消し。

デザートまで鯉の卵を入れたオレンジ寒天。
徹底している。

今年食べた中で一番満足した昼食でした。
鯉の六十里
山形県米沢市東一丁目8-18
0238-22-6051
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