もらったワイン、シャトー・デュケム1967年。
182,500円 (世界の銘酒事典・2006年版)
私のブログをワイン好きも見ている。
他人に指摘される前で良かった。
昨日のワインの正体。
これは伝説のワインです。
すでに40年、世界に幾らも残っていないだろう。
何で私のような者が巡り逢えたか不思議です。
キャップシーツの文字を一回は読んだ。
上段がYOUE〇
下段がLUR SALUCES
と読めた。
普通ボルドーワインは、CH.〇〇 シャトー〇〇と書かれている。
シャトーデュケムは、Ch. D'Yquemと書く。
YOUE〇がCh. D'Yquemとは思わなかった。
下段のLUR SALUCESは、同じソーテルヌのリューセックかとも思った。
でもスペルが違う。
オーナーのサリュース伯爵の事だ。
模様も確認したが、上だけを使用とは気が付かなかった。
結局、昨日は分からず、銘柄のことは触れずにいた。
昨日の夜、残りのワインを飲んだ。
そうしたら開栓時に比べ、マイルドで大分飲み易くなった。
やはり四十年物なので目覚めるのに時間がかかった。
このシャトーデュケムのことは、知っている。
世界最高のワイン。
ロマネ・コンティやペトリュウより上。
比類なきワイン。
神住むワインとも言われる。
大統領主催の晩餐会の最後に出される。
たとえばシャトーマルゴーのような高級ボルドーワインは、人の手で熟した房を一房づつ摘み取る。
手間とコストを掛けている。
それに対してシャトーデュケムは、貴腐化したブドウの粒を一つづつピンセットで摘む。
一本のブドウの木で、グラス一杯しか作れない。
とんでもない話。
上手く貴腐ブドウが出来ない年は、シャトーデュケムは作られない。
私も以前2000年物を33,000円で先物予約で購入したことがあった。
2005年の現物到着時には、すでに市価が60,000円になっていた。
今はもっと高い。
1855年の格付けの時も、シャトーマルゴーや他のソーテルヌが一級・二級だったのに、ボルドー全体で唯一第一特別級を受けた。
そのシャトーデュケムの四十年物と思い飲むとひとしお。
今から20年以上昔の1984年11月にR.パーカーがこのワインを飲んでこう書いています。
>食事と共に味わうにはあまりにも豊か過ぎ、デザートとしてそれだけで飲まれるべきでしょう。
この先20年以上にわたって飲むことができます。
R.パーカーを好きではないが、正しいことも言っている。
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