偽物のワイン(モンラッシェ)を購入した反省文。
モンラッシェは、言わずもがなの世界最高の辛口白ワイン。
世界の名酒事典・2006年度版・講談社で見ると、L,Latour社の2003年物が65,000円。
私が購入したものは、何と年代物の1986。
20年も経った古ワイン。
実は、あるワインコレクターの遺族の方からワイン庫の鑑定と云うほどではないが、見て欲しいと言われた。
行くと凄い。
80年代のロマネ・コンティ(40万↑)の兄弟ワイン、ラ・ターシュ(10万↑)やエシャゾーなどがゴロゴロ。
もっと凄いのは、ボルドーの五大ワイン(マルゴー・ラフィット)やそれ以上の価格のものが半分近く。
ムートン85年(8万)は三本とマグナム(ダブルサイズ)があった。
世紀の当たり年82年は、ムートン(13万↑)からランシュ・バージュ(3.6万)まで何本あるか数え切れない。
ワインは全部で200本近くあった。
そのワイン庫で、ある大事件が発生したので私が呼ばれた訳。
私は遺族の話を聞きくと、段々胸は早く成るし、頭に血が上る。
私の興奮がワインのことが分からない相手にも伝わり、あちらも興奮する。
それがまた私に共鳴する。
危うく脳卒中で心中するところだった。
ここ数年で一番興奮した。
(ある信用していた人物に詐欺のようにロマネ・コンティを含め50本近く持って行かれた)
色々あって、二本だけ私の言い値で、ワインを購入することになった。
赤ワインは、ロマネ・コンティは飲んだことはあるし、ラ・ターシュも持っている。
そこでボルドーで一番のレア物・ペトリゥスを購入した。(これも偽物だった)
白は、フランス最高の今日のワインをゲット。
ところが人間、興奮し欲に駆られると碌な事はない。
あの200本近いワインの中からただ一本の偽物を選んでしまった。
普段の冷静な私なら絶対犯さないミス。
それでは偽物の解説。
このモンラッシェは、フランス最高の辛口白ワイン。
デュマが「脱帽し、ひざまずいて飲むべし」と言ったり、小説でワイン好きの犯人を見つける決定的アイテムになったり、話のネタには事欠かない。
今回のものは、優良ネゴシアンのL,Latour社の物。
輸入デーラーも国内のチャンとした会社のシール。ただL,Latour社の白ワインの特級物は、ラベルの文字が金色。
金の枠取り。 サインまである。
これは以前、
コルトン・シャルマーニュの時に書いたと思う。
今日のラベルは単なる黒文字。
かなり程度の低い偽物。
作り方は、L,Latour社の一番安いAOCのブルゴーニュ(2,300円)を購入。
ラベルを剥がし、印刷した偽物のラベルを貼る。
肩の年代シールと輸入会社のシールを生かし信用させる。
2,300円ワインが65,000円に変身。
冷静になると何でミスったのか自分でも分からない。
やはり欲と興奮はいけませんね~。
ただもし金文字で、もっと精巧にコピーラベルでも作られたら完全にアウト。
世の中には、そんな例が色々あると本で読んだ。
本当に今度から気を付けよう。
それにしても、私の今回の出費は、一回のブログネタとしては高すぎ。
(文字数1,170)
これも偽物だった
CH.ペトリゥス
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