久しぶりに会う麻子さんを思い出す。
以前、麻子さんがシャモニーだかサンモリッツだかフランスへスキーに行った。
お土産にボルドーの高級ワインを買って来てくれた。(お願いしたので)
その上、私が果物好きと知っているので、気を利かせてオレンジも持って来てくれた。
それは日本では見たこともないブラッド(血)オレンジと云う。
麻子さん「ハイ、珍しいオレンジだよ」
私「わー見たこともない」と言うはずだった。
なのに正直者の麻子さんが通関にお土産を申告すると、オレンジは没収されてしまった。
理由は、地中海ミバエと云う害虫。
この害虫は日本にはいない。
もし侵入すれば、天敵のいない地中海ミバエは、一気に増え日本のミカンに壊滅的損害を与える可能性がある。
検疫処置でストップが掛かったのは、しかたがない。
ですから幻のブラッドオレンジでした。
ブラッドオレンジは最初、ジュースが輸入されました。
外見はトマトジュース。
味はオレンジ。
トマトジュースと思って飲むと、味の違いにびっくりする。
今回どう云う理由で輸入解禁になったか知らないが、国内初登場。
このオレンジ、イタリア・シチリア産。
シチリアは地中海最大の島でマフィアの出身地。
ブラッド・オレンジは、日焼けしているような外皮の色。
普通のカンキツと異なり、色素アントシアニンを含み果肉も独特の赤い色を呈している。
このアントシアニンは、黒ブドウやブルベリーに含まれる色素。
抗酸化作用がある。
きっと特に太陽光の強い地区だけに、植物の保護作用としてアントシアニンを生成する突然変異が発生したのだろう。
あとオレンジなのに、少し硬いが手で皮をむける。
糖度は、特別高い訳ではない。
味は普通のオレンジとあまり変わらない感じ。
酸が少し抜けているような気もするが、船便での移動距離を考えると許容範囲。
珍しいので一回ぐらいは食べることをお薦めします。
麻子さん、
飛行機で持ってきたお土産、もっと美味しかったと思います。
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