今年はアサリを採った。
一応、二個だけだがマテ貝も採った。
ホッキ貝を採るには台風を待たなくてはならない。
そうなると残りは大ハマグリを採りたい。
利根川から北側の茨城県の海岸は日本を代表する大ハマグリの生息地。
太平洋に面した海は、綺麗な水でかつては大人の拳大のハマグリが大量に取れた。
私より少し年下の知り合いの話では、高校生の時の夏合宿で波打ち際をランニングしていてるとハマグリが転がっているので、宿に持ち帰って食べたそうです。
ところが最近は、乱獲が祟ったのか、海流の変化か大分量が減少してしまった。
2~3年前に私が息子たちとこのハマグリを採りに行って、各人一個と云うマテ貝より悲惨な経験をした。
それなのに小次郎さんによると、最近またハマグリが取れるような話で、今年は結構採ったと言う。
それでは小次郎さんの指導のもと、ハマグリとカニを採ることにした。
待ち合わせ場所は海。
発電風車の何個目が穴場と言われ、その海で落ち会うことにする。
行ってみたら以前私が大量にホッキ貝を採った場所だった。
あの時はホッキ貝は採れたがハマグリは採れなかった。
本当に大丈夫か不安がよぎる。
海岸には貝採りシーズンも終盤なので採っている人も殆どいない。
今回ビックリしたのは、きっと地元の人だと思うが、自転車で波打ち際を走り、転がっている貝を探している人だ。
初めて見る方法だ。
流石に発電風車が立つ風の強い、波の荒い、太平洋に適した手段かもしれない。
人間の発想の多様性に感銘を受けた。
当然自転車を持って来てない私は地道に熊手で貝を採るしかない。
小次郎さんの話では、海の中にあるプール状のところに貝はいると云うので、小さなプールの所に熊手を入れる。
そうしたらいきなりヒラ貝をゲット。
あまりに簡単に一個目の獲物が採れ、気持ちよくスタート。
ところが二個目までは簡単だったが、その後が全然駄目。
全く手応えが無い。
言葉を交わした地元のご夫婦は、私より前から採っていたのにゼロ。
私の二個を見て驚いていた。
このご夫婦は早々に引き上げた。
またもや広い浜に殆ど人がいなくなり、嫌な予感がはしる。
(下は釣り人)
それでも粘り強く諦めず、砂を引っかいてみるが全く手答えがない。
流石に貝採りをしている人が少ない理由がこれだった。
空模様もどんどん怪しくなるし、小次郎さんも来ない。
またもや今だけアンラッキー&アンハッピーな気持ちになりかかる。
そこで発想転換。
採っている人をマークする事にした。
そうすると何か達人ぽい人が貝を探しながら波打ち際を右から来て、私の前を通り過ぎ左の方へ移動して行った。
その人は、大きな長い柄の付いた熊手を腰紐につなげ腰で熊手を引っ張る工夫をしている。
これなら手で引くよりよっぽど楽そう。
相当な貝採り名人と見た。
それではとじーと観察しているとどんどん遠ざかっていくが、あるスポットでヒット。
貝を採り始める。
暫く見ていても良いペースで取り続ける。
それではコバンザメ作戦スタート。
直行。ダッシュ。
一目散にその達人目指して走り寄る。
相手はいやそーな雰囲気を出しているが、お前の海でも、お前の貝でもないだろう。
もっと広く心を持とうよ、私の様に。
コバンザメ作戦成功で、確実に貝が採れました。
暫く一緒に貝を採っていました。
30分ぐらい採ったでしょうか。
干潮になり、雨も降り始め、貝も採れなくなり、お腹も減った。
助っ人の小次郎さんは未だ来ないけれど終了にしました。
全部で28個のヒラ貝を採りました。
残念ながらハマグリはありませでしたが、味噌汁にすると凄―く美味しいヒラ貝。
大ハマグリぐらいある大物が5個もありました。
一応今回の貝採りは、満足でした。
(文字数1,470)
もっと悲惨な
マテ貝採り
お薦め海産物ページへ行く
お奨めページへ行く トップページ