このずんぐりしたドイツ伝統のワイングラス見たことないでしょ。
今日は地味なワイングラスの話です。
でもちゃーんと最後まで、全部読んで下さいね。
いよいよ今月は、ドイツでサッカーワールドカップが開催されます。
この前も日本は前回準優勝のドイツと親善試合を行い、2対2と引分け調子を上げています。
是非優勝してもらいたいものです。
ところでドイツと言えば、イギリスほど酷くはないが、フランス・イタリアに比べ美味しいものが少ない点は否めない。
しかしそのドイツでもソーセージだけは別格に美味しい。
ソーセージの名の由来は、ソーはソルト(塩)+セージ(ハーブの一種)。
知っていますよね。
ドイツには地方ごとに特色あるソーセージがあり、地方名がそのままソーセージの名前になっている。
例えば、フランクフルト。
ここは飛行機の国際線の乗り入れ口。
その都市の名前がソーセージとして有名。
勿論日本でも知らない人のないほどのフランクフルト・ソーセージ。
大きくて、口を広く開けて食べるあれです。
それに対して、優雅でヨーロッパ文化の中心だったウイーン(ドイツ語文化圏と云うことで)のソーセージがウインナ・ソーセージ。
おちょぼ口でも食べられる小さい一品。
日本では有名ではありませんが、私が行ったミューヘン・ソーセージは白です。
そしてドイツの人々はソーセージを食べながら、ワインを飲んできました。
勿論昔ソーセージは手づかみです。
そうすると脂が手に付き、ワイングラスが滑り易い。
それではワイングラスを落として割ってしまう。
それを防ぐために、このドイツ伝統のワイングラスは、滑らないように足が段々になっているのです。
あと今日のワイングラスの足には茶色の色が付いていますよね。
これもドイツのワインが茶色ビンのラインワイン、緑ビンがモーゼルワインと地方色の結果をそのまま取り入れているのです。
本当に判り易い、ゲルマンの伝統です。
そう云えば、ドイツでビールを小グラス、中ジョッキなどで頼むと、キッチリグラスに目盛線が引かれていて液面がその線まで来ています。
ですから泡だらけで損をしたと思うことがありません。
本当にドイツは合理主義で、理にかなっている。
物造りの伝統を守るために、今もマイスター制を国家資格としている。
私が以前UPしたヘンケルに代表されるゾーリンゲンの刃物、私が普段使っている世界最高と言われるフィスラーの鍋など物造りへの執念すら感じる国です。
ベンツやポルシェを造る国だけあって、プライドと実力が近隣のイタリアやフランスと決定的に違うのでしょう。
ところで今日のドイツ伝統のワイングラスは、フランス製でした。
(文字数1,068)
お奨めページへ行く トップページ