「お爺ちゃんと言うな」、
「じぃーやもダメ」。
製菓二年コースは、この春に高校を卒業したばかりの子供達が殆ど。
クラス50人で八割が女の子。みんな未成年。
そんな中、来年還暦の私は突出して高齢。
クラスメートは、当初両親より年長の私との距離感をなかなか掴めなかった。
学校は楽しい。
嫌いな勉強が無い。
好きで勉強する製菓講習。
それを受けて週二日、朝から午後までケーキ作り実習がある。
食品栄養学は、大学時代取らなかったが、ここでは必修。
今となっては面白い。
魚介類の授業の時、先生が十数種類の海産物を黒板に列挙し、旬ごとに四季に分けて書くよう言われた。
指名された男女二人は、半分も正解を書けなかった。
希望を取るので、挙手して前に進み、書き出した。
シジミやウナギ、鮭など二つ以上の旬があるものもあった。
取り合えず、一般的な旬を書いた。
授業後、先生に以下のような話を早口で伝えた。
シジミ→寒シジミだが、土用シジミもある。四季美味が名前の由来。
ウナギは、養殖が夏で、天然は秋。夏は平賀源内のコマーシャルから。
秋鮭だが、時知らずもあるなど早口に伝えた。
そうすると先生から「前職は、そちらの業界でしたか?」と聞かれた。
食品衛生学は、ばい菌、微生物を中心に授業が展開する。
大学で微生物を専攻していた私は、復習のようなもの。
他の生徒に負ける訳にいかない。
ケーキは基本フランスのケーキだが、一部ドイツ・ウイーン菓子も入っている。
1978年ひと夏、当時の西ドイツで語学研修を受けた私には、これまた久しぶりのドイツ語。
クラスで他にドイツ語を勉強した生徒はいない。
というような感じで、楽しくやっています。
ご心配なく。
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