信州人の小春ちゃんにもらった帰省みやげのクルミ。
前々から小春ちゃんに、信州には菓子グルミがあるだろうと言っていた。
小春ちゃんは、クルミはあるが菓子のクルミとは何のことだろうと合点がいかない様子だった。
一般的な日本人がイメージする日本のクルミは、土着の鬼グルミや姫グルミ。
これは野生種で、簡単に割って中身が取れ出せない。
チャイコフスキーのバレー音楽で有名なクルミ割り人形があるが、その元となったクルミ割り器具を使ったぐらいでは、日本のクルミは割れない。
それに対して信州では、明治時代に殖産振興策として導入された西洋グルミ(ペルシャグルミ)の栽培が根付いた。
残念ながら他地区では気候の関係でうまく行かず、信州の特産のようになった。
早くも100年、既に風土の産物になっている西洋グルミしか知らない小春ちゃんは、全国何処でも同じように簡単に手で割れるクルミを食べていと思って育った。
固い土着のクルミに対して、手で割れるので、導入当時の人達は手打ちグルミ、菓子グルミと呼んだ。
昨年夏にキノコ狩りで信州へ行った時、クルミを探したがなかった。
夏に生の栗を求めたようなものだ。
今回、小春ちゃんが菓子グルミをお土産にプレゼントしてくれて本当に嬉しい。
初めて信州グルミを食べる。
尚、二個持って打ち合わせても割れるが、マイナスドライバーを尻に刺し込んで回すと殆ど力が要らない。
小春ちゃん、知っているかな?
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