これは幻の梨だろう。
鎌ヶ谷市は、非常に梨園が多い。
佐倉市の私が住むエリアも梨園が多いと思っていたが、その10倍も多いような気がする。
向こう両隣みな梨園で、それぞれに直売を行っている。
どこで梨を買っていいか判らないほど。
先週ふらりと入った梨園の梨は、お世辞にも美味しいとは言えず、ブログネタとして没になった。
今回は、ちっとオーラを感じ気になっていた別の梨園へ行って幸水梨を買うことにした。
店前に並べられた袋入りの幸水を持って奥へ入って行くと、売りものとは別に見たことのない青ナシが無造作にテーブルにあった。
形が洋梨や中国梨のようなのでビックリした。
私は思わず「青ナシ」と連呼するが反応が弱い。
青ナシの意味が判らないようだ。
青ナシは、二十世紀に代表されるように果皮表面が艶やかで綺麗。
私が一番好きな菊水も青ナシで、幸水・豊水の基となった品種。
ただ現在、青ナシは主流ではなく、いつも残念に思っていた。
私が他に食べた青ナシは、かおり・八雲などほんの少し。
見ことのないこの青ナシの品種名を聞くと「コウゲツ」という。
花粉用に栽培している開花時期の早い品種。
酸味が強いので、食用には向かないそうだ。
勿論非売品。
ただ私は人の話だけでは満足できないので、確認の為に一個頂いてきた。
サイズは、幸水の中玉程度。
中身は、中心部分がやや大きく可食部分が少ないような気もする。
和梨に特徴の石細胞は少なく果肉は滑らか。
青ナシだからか、たまたまかもしれないが、少し果肉は柔らか。
菊水のように貯蔵性が悪く、輸送に耐えないかもしれない。
風味は、リンゴのような爽やかな軽い酸味。
糖度も12.8%と並の幸水よりむしろ甘い。
久しぶりに果物の知らない品種で感動した。
また貰ってこよう。
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