米の自給率の低下が凄く心配だ。
FT何とかで関税の掛っていない米が輸入されたら米価は下がり、生産者は困るだろう。
やはり主食は100%自給で行って貰いたい。
その為にも米から作る日本酒を常飲しなくてはいけない。
このお酒は、日本一の梅酒を売っていた酒蔵で買って来た。
私が理想とする乳酸発酵を醸造過程で行っている酒。
原酒なのでアルコール度は高く、また貯蔵も一年以上してから出荷とある。
蔵元でお酒を買うと、大体瓶詰したて。
瓶熟成が不足している。
だから帰宅して最低2~3カ月は、保存してから飲む事にしている。
この山廃純米原酒は、常温で飲んでみるとまだ騒がしい。
サンドペイパーの様な、ざらついた感じ。
ボルドーのタンニンの強い、未成熟の赤ワインにも似ている。
きっと10年、20年の熟成に耐え、大きな変貌をするポテンシャルを持っているのだろう。
本当は、ワインの様に寝かせたいが今回は我慢する。
ただ日本人の賢いことは、このようなお酒でも美味しく飲む技を考え出したことだ。
お酒を温めることで、アルコールを飛ばし、酸を和らげ、香りを立たせる。
全世界を見ても積極的に温めて飲む酒は極めて珍しい。
これも日本人の知恵と繊細な味覚が生んだ世界に誇れるもの。
このお酒は、燗を付けるとコクがあるが、まろやかになり美味。
山廃由来の酸が一本の筋となって通っている。
ストーブの前でうたた寝する程、飲んでしまった。
木内酒造合資会社
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